本記事では、検索に影響を与える5つの検索の種類、検索の精度を高める3つの設定テクニック、さらに必要な情報だけを抽出する検索コマンドをわかりやすく整理します。
SEO調査・競合分析・リサーチの精度を高めたい方にとって、今日から使える実践的な内容となっています。
また、本記事では詳細を紹介しきれていないゼロクリック検索については以下の記事が参考になります。
🔗 SEO担当者必見!ゼロクリック検索とは?検索体験の変化と取り組むべき対策を解説
1. 検索結果が人によって違う理由
検索エンジンは、誰が・どこで・どのように検索するかによって結果が大きく変わります。
そのため、SEO調査やコンテンツ制作を行う際には、検索の種類を知っておくことが重要です。
本章では、検索に影響する主な検索の種類を整理し、
なぜ同じキーワードでも表示される情報が異なるのかを解説します。
1-1. パーソナライズ検索
パーソナライズ検索はもっとも一般的な検索方法です。
特定のキーワードを検索すると、検索履歴・閲覧履歴・行動データに基づいて、あなた向けに結果が最適化されます。
パーソナライズ検索の特徴
- よく見るサイトが上位に出やすい
- 人によって順位が違う
- 日常使用では便利だが、SEO調査には不向き
- ログイン・ログアウトすると検索結果が変わる
1-2. シークレットモード検索
ChromeやSafariなどのシークレットモード・プライベートブラウズで行う検索です。
履歴やログイン情報が反映されないため、より中立的な検索結果を確認できます。
シークレットモード検索の特徴
- 個人の履歴を使わないため、偏りが少ない
- SEO調査では必須の検索方法
- 位置情報(IP)は影響するため完全な公平ではない
1-3. ロケーション検索
検索エンジンは、スマホやPCのIPアドレス・位置情報をもとに結果を最適化します。
そのため、同じキーワードでも、地域が変わると順位も内容も大きく変わります。
ロケーション検索の特徴
- 「整体」「カフェ」などの地名を含まない検索でも地域で結果が変わる
- 店舗ビジネスやローカルSEOでは特に影響が大きい
- VPNや位置指定ツールで地域を変えた検索を再現できる
1-4. デバイス別検索
検索結果は、使用しているデバイスによっても異なります。
スマートフォンとPCでは順位・レイアウトが異なります。
デバイス別検索の特徴
- スマホとPCで検索順位が変わることがある
- モバイル用の強調スニペットやFAQが表示されることも
- SEO調査では、必ず両デバイスで検索する必要がある
1-5. 専門タブ検索
検索エンジンには、用途に応じた「専用タブ(画像・ニュース・ショッピング)」が用意されています。
これまでの一般的な検索とはまったく違う評価軸で順位が決まるため、SEO戦略にも影響します。
タブによって表示アルゴリズムが異なるため、目的に応じて使い分ける必要があります。
特徴
- 画像検索:写真やビジュアルに特化
- 動画検索:YouTubeが強く、動画SEOに重要
- ニュース検索:速報性・権威性が評価基準
- ショッピング:EC商品向けに最適化
2. 検索結果を設定でコントロールする方法
検索エンジンでは、条件を指定するだけで検索精度が大きく向上します。
ここでは、SEO調査でも日常検索でも役立つ「3つの指定検索」を紹介します。
2-1. 期間指定検索
特定の時期に公開された情報だけを抽出する方法です。
主な用途
- トレンド・最新情報だけを調べたい
- 古い情報を除外したい
- 過去の出来事を調査したい
2-2. サイト指定検索
特定のWebサイト内にあるページだけを検索する方法です。
主な用途
- 行政サイトの中だけで情報を探したい
- 特定メディアの記事だけを調べたい
- 大きなサイトの中から、目的の内容を最短で探したい
2-3. ファイル形式指定検索
PDF・Excel・スライドなど、形式を指定して検索できる方法。
主な用途
- 行政資料・統計データ(PDF)を探す
- 企業のIR資料を探す
- 技術仕様書(PDF)を探す
3. 検索結果をコマンドでコントロールする方法
検索エンジンには、特定の記号やキーワードを使って検索精度を高める「検索コマンド(検索演算子)」が用意されています。
これらを使いこなすと、通常の検索や検索の設定よりもさらに素早く必要な情報を抽出することができます。
3-1. AND検索
複数のキーワードを「すべて含む」ページだけを表示します。
スペースを活用してもAND検索と同じ結果になります。
AND検索の例:
ブランディング AND インナーブランディング
SEOストラテジー AND コンテンツ
3-2. OR検索
複数のキーワードのうち「どれか1つでも」含むページを表示します。
言い換えの多い概念や、類似キーワードをまとめて調査するときに便利です。
OR検索の例:
ブランド OR ブランディング
SEO OR 検索エンジン最適化
3-3. 除外検索(-)
特定の語句を検索結果から除外したページを表示します。
除外(-)検索の例:
ブランディング - 採用
検索テクニック - グーグル
ウェブ制作 - ワードプレス
まとめ|検索の精度が情報収集の質を変える
本記事では、
- 検索の種類(通常検索/シークレットモード/地域差/デバイス差)
- 検索のテクニック(期間指定・完全一致・除外)
- 高度な検索コマンド(AND / OR / –)
を紹介しました。
SEO分析、競合調査、日々のリサーチの質は、
「正しく検索できるかどうか」で大きく変わります。
普段の検索を少し工夫するだけで、
探し物にかかる時間が減り、情報の信頼性も高まります。
ぜひ今日から、検索の種類とコマンドを意識して、
必要な情報に最短距離でたどり着く検索術を実践してみてください。
