「ネットで売ればなんとかなる」…は通用しない時代

ECモールや自社サイト、D2Cブームで「とにかく出品してみよう」と始める方は増えました。
ですが、すべての商品がネットで売れるわけではありません。

実際に私たちが運用支援してきた中でも、「これは厳しい…」と感じた商材にはいくつか共通点があります。

今回は、あえて**“ECに向いていなかった商材”の具体例とその理由**を紹介します。

これから出品を検討している方や、思うように成果が出ていない方のヒントになれば幸いです。


1. 冷蔵・冷凍が必須な食品(要冷蔵・要冷凍)

理由:配送コストが高く、全国対応が難しい
クール便の送料や破損リスクが高いため、利益率が著しく下がりがちです。
リピートが見込める体制が整っていないと赤字化しやすい商材の代表格です。


2. 重量物(例:家具・米・水など)

理由:送料負担がネックになりやすい
「送料無料」に見せかけても価格に上乗せされていると、価格競争で不利になります。
また、配送トラブル(破損・再配達)も頻発。


3. 技術説明が必要な特殊部材・工業製品

理由:スペックだけでは魅力が伝わらない
BtoB向けなどで「現物を見ないと判断できない」「設置説明が必要」といった商品は、ECで売るにはハードルが高め。


4. 高単価で無名のアパレルブランド

理由:ブランド認知なしで高額は売れにくい
認知・ファン化・ストーリーが整っていないまま、いきなり2〜3万円の商品を出しても売れません。
D2Cブランドでも最初は手に取りやすい価格帯がベター。


5. 地域性が強すぎる商品(例:方言入りグッズ、地域限定フード)

理由:市場が狭く、再現性がない
ふるさと納税のような文脈がなければ、販路拡大が難しい傾向があります。
一部の“好き”だけに刺さる商品は広告費対効果が悪化しやすいです。


6. 競合が強すぎる汎用品(例:スマホケース、タオル、Tシャツ)

理由:レッドオーシャンで差別化が困難
価格競争に巻き込まれやすく、資本力のある企業には太刀打ちできません。
“売れてるっぽい”から始めると火傷しがち。


7. 使用用途が限定的すぎるニッチ製品

例:手動かんな、樽型ワインラック
理由:検索ニーズが極端に少ない
需要は確かにあるけど「毎月10個売れれば万々歳」といった商品は、在庫・撮影・広告にかけたコストが回収しにくい。


8. 法規制が絡む商材(例:医薬品・一部の化粧品・刀剣類)

理由:出品ハードルが高く、違反リスクあり
特にAmazon・楽天では、薬機法や成分表示など細かいルールがあり、知らずにBAN対象になることも。


9. 「情報の価値」が高すぎる商品(例:占い鑑定書、スピリチュアル系商品)

理由:再現性やレビュー信頼性に課題
良し悪しの判断が難しく、炎上・低評価レビューがつきやすいジャンル。
顧客とのトラブルを避けたいなら慎重に設計すべき。


10. 類似品が大量にあるOEM系商品(ノーブランド雑貨など)

理由:差別化ポイントがなく、埋もれる
商品自体は悪くなくても、他出品者と差がつけられず、クリックすらされません。
撮影・タイトル・口コミ設計など“売れる仕掛け”がなければ沈没確定。


ECに出す前に、「売る仕組み」があるか見直そう

ECで成功するには、「良い商品」だけでは足りません。

  • 誰が、どんな課題を持って、どんなキーワードで探しているのか?
  • 価格・スペック以外の「買う理由」を提供できているか?
  • 売れた後の体験(配送・フォロー)まで整っているか?

これらがセットになって、初めて“ECに向いている商材”になります。


株式会社STACKでは「売る仕組みから設計」しています

私たちは、EC出品者さま向けに以下のような支援を行っています。

  • 商品選定・価格設計・競合調査
  • 商品LP/説明文の作成、撮影ディレクション
  • 広告出稿(SNS・モール・Google広告)
  • モール内SEO・レビュー獲得戦略の構築

「出したけど全然売れない」「この商品、ネット販売に向いてる?」
そんな疑問があれば、まずは無料相談からお気軽にどうぞ。