「毎日繰り返される、あのデータ入力作業…」 「複数のシステムから情報を集めて、レポートを作るのが面倒…」
そんな「単純作業」に、あなたや社員の貴重な時間と人件費を奪われていませんか? その作業、もしかしたらソフトウェアロボットに任せられるかもしれません。この記事では、RPA(Robotic Process Automation)で「できること」と、実は「できないこと」を、具体例を交えて分かりやすく解説します。
そもそもRPAとは?PCの中に住む「真面目な新人ロボット」
RPAとは、人間がPC上で行う定型的な操作(マウスのクリック、キーボード入力、データのコピー&ペーストなど)を、ソフトウェアのロボットが記憶し、自動で再現してくれる技術です。
例えるなら、「指示されたことを、24時間365日、文句も言わず、ミスなく正確に実行してくれる、非常に真面目な新人ロボット」だと考えてください。この「真面目さ」と「指示されたことしかできない」という点が、RPAを理解する上で非常に重要です。
【得意なこと】RPAが真価を発揮する「定型業務」の具体例
RPAは、「ルールが決まっている」「繰り返し行う」作業が非常に得意です。
① データ入力・転記
紙のアンケート結果や、あるシステムから出力したExcelの顧客リストを、自社の販売管理システムに一件ずつ転記していくような作業です。RPAは、人間のような入力ミスをすることなく、高速に処理を続けます。
② 情報収集・集計
複数の競合サイトを定期的に巡回し、特定商品の価格情報を収集して一覧表にまとめる、といった作業です。人間が毎日行うには骨の折れる情報収集も、RPAにとっては得意分野です。
③ 定型レポートの作成
各部署から集めたExcelデータを集計し、毎週月曜の朝にグラフ付きの定型業績レポートを作成し、関係者にメールで自動送付する、といった一連の流れを自動化できます。
④ システム間のデータ連携
API連携などが用意されていない、古いシステム間のデータ連携も可能です。例えば、経費精算システムからCSVで出力されたデータを、RPAが会計システムが読み込める形式に加工し、自動で取り込ませるといった「橋渡し役」を担うことができます。
【苦手なこと】RPAには任せられない「非定型業務」の具体例
一方で、RPAは「自分で考えて判断する」ことができません。以下のような業務は苦手です。
① ルール化できない「判断」が必要な業務
例えば、「お客様からのクレームメールの内容を読み取り、その緊急度や重要度を判断する」といった、人間の思考や感情の理解が必要な作業はRPAにはできません。あくまで「ルールに基づいた判断」しかできないのです。
② デザインや企画など「創造性」が求められる業務
「新しい広告のキャッチコピーを考えて」とお願いしても、RPAは応えてくれません。過去のデータを組み合わせることはできても、全く新しいものをゼロから生み出す「創造性」は持ち合わせていません。(※この領域は生成AIの得意分野です)
③ 頻繁に画面デザインや手順が変わる作業
RPAは、記憶した操作手順を正確に再現します。そのため、操作対象のWebサイトのデザインが頻繁に変わったり、使用するソフトウェアのボタンの位置が変わったりすると、ロボットは途中で止まってしまいます。その都度、操作手順を再設定(メンテナンス)する必要があります。
RPA導入を成功させるための3つのステップ
Step1:「スモールスタート」で始める
いきなり全社の基幹業務を自動化しようとせず、まずは費用対効果が高く、影響範囲の少ない、個人の一つの単純作業から自動化を試してみましょう。小さな成功体験が、次のステップへの弾みになります。
Step2:業務プロセスの「見える化」と「標準化」
ロボットに任せる前に、まずその業務の手順を誰がやっても同じ結果になるように、整理・標準化することが不可欠です。非効率な業務をそのままRPA化しても、非効率なロボットが生まれるだけです。
Step3:全社的な推進体制の構築
個別の部署でバラバラにRPAを導入するのではなく、会社全体で活用を推進し、成功事例や開発したロボットのノウハウを共有する体制を整えることで、より大きな効果を生み出します。
まとめ|RPAは「人間」がより創造的な仕事をするためのパートナー
RPAは、決して人間から仕事を奪うものではありません。むしろ、私たち人間を「単純作業」から解放し、より付加価値の高い、本来やるべき創造的な仕事に集中させてくれる強力なパートナーなのです。 RPAに任せられる仕事は任せ、人間は人間にしかできない仕事に時間を使う。これが、これからの時代の生産性向上の鍵となります。
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